2018年05月18日(金)
寺子屋スータ
【募集は締め切りました】
「スータ suuta」とは、オロモ語* で「ゆっくり」を意味することばです。文化人類学者・松村圭一郎さんナビゲートの下、石牟礼道子『苦海浄土』をゆっくり読んでみる「寺子屋スータ」。約120分×全4回のコースです。
講義、熊本弁での朗読、映像鑑賞、ディスカッション、懇談、課題レポートなど、さまざまな形で、講師と受講生共に五感をフル稼働させながら、考え、学び、感じる時間です。
*注:オロモ語
エチオピア最大の民族オロモ人の言語
講師・松村圭一郎さんからの一言
「石牟礼道子さんの『苦界浄土』は、水俣病という公害を告発するだけの小説ではありません。水俣に生きる人びとの小さくも美しい暮らしを描いた世界的な文学作品であると同時に、鮮烈な文明批判の書として、私たちが近代文明から何をえて、何を失ったかを提示している、文化人類学的な本でもあります。本書をとおして私たちの生きる世界について、みなさんと考えていきたいと思います。」
– – – – – – – –
[スケジュール]
第1回 2018年5月
第2回 2018年7月
第3回 2018年9月
第4回 2018年11月
[講座概要]
定 員:9名
場 所:スロウな本屋(岡山市北区南方2-9-7)
期 間:2018年5月~11月 隔月開催(全4回)
時 間:19:00~21:00(飲み物と小さなお菓子付。終了時間が多少ずれる場合もあります)
受講料:(A)全4回受講 10,000円 +テキスト代 (B)単発受講 3,000円(税込)+テキスト代
テキスト:
『苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)』4,428円(税込)
『椿の海の記 (河出文庫)』918円(税込)
『あやとりの記(福音館文庫)』810円(税込)
– – – – – – – –
[松村圭一郎さん プロフィール]
1975年、熊本生まれ。京都大学総合人間学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。岡山大学大学院社会文化科学研究科/岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有や分配、貧困と開発援助、海外出稼ぎなどについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『文化人類学 ブックガイドシリーズ基本の30冊』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)がある。朝日新聞『松村圭一郎のフィールド手帳』毎週火曜日連載中。