2019年08月30日(金)
『あわいゆくころ』著者 瀬尾夏美さんトークイベント
震災後、陸前高田に拠点を置きながら作品をつくってきた、絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美さん。初の単著『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)を出版されました。被災から、あたらしいまちのはじまりまでの約7年間を“あわいの日々”と捉えて、当時生まれた感情や思想、風景、出会った言葉などを拾い直しながら編まれた本です。
この本の出版を記念してトークイベントを開催します。瀬尾さんが書き留めてきた、陸前高田の“あわいの日々”に生まれた又とない技術の数々 --色を失った風景の彩り方、それぞれなりの弔いの作法、境遇の異なる他者とともに生きるための会話のはじめ方-- などについてお話しを伺います。それらはきっと、環境の違いや距離を越えて、災厄や躓きから立ち上がろうとする人、あるいはそれを見守る人たちにとっても、“これから”を生き抜くための大切なヒントになる気がしています。
陸前高田と岡山という遠く離れたふたつの場所の記憶や思索の重なりを探りながら、また別の場所や異なる出来事、経験へとつながっていくための想像力について考えていけたらと思います。
<追記>トークイベントではミニワークショップもご体験いただけます。どうぞお気軽にご参加ください。
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日 時:8月30日(金)19:30 – 21:00
場 所:スロウな本屋 / 岡山市北区南方2-9-7
参加費:(A) 3,600円 書籍代『あわいゆくころ』2,160円込み
(B) 2,000円 参加費のみ ※(A)(B)いずれもポストカードプレゼント付
定 員:30名
持ち物:ペン、メモ帳
『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』瀬尾夏美・著 晶文社・刊
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<お申込み方法>スロウな本屋まで、メールにてお申込みください。
1)メールの件名にイベント名、メール本文に ①お名前 / ②ご住所 / ③お電話番号 / ④参加方法 (A)または(B) をご明記の上、info★slowbooks.jp(★を@に変えてください)宛に送信してください。
2)「予約完了」の返信をいたします(メールの受信設定にご注意ください。特にdocomo、ezwebをご利用の方は必ずご確認ください)。
3)参加費は当日受付時にお支払いください。
4)キャンセルポリシーについて(ご確認ください) → ☆
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<プロフィール> 瀬尾夏美(せお・なつみ)
1988年、東京都足立区生まれ。宮城県仙台市在住。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとの共同制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をする一般社団法人NOOK(のおく)を立ち上げる。現在も陸前高田での作品制作を軸にしながら、“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。2019年2月に初の単著「あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる」(晶文社)を刊行。主な展覧会に「クリテリオム91」(水戸芸術館、 茨城、2015年)、ヨコハマトリエンナーレ2017(横浜美術館・横浜赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)など。