2019年03月01日(金)
3月のふくてんちょー
時代を経ても古びれない、確かな物語が揃う岩波少年文庫の中から、小学生が自ら選んだ一冊を紹介するスロウな本屋の「今月のふくてんちょー」。第3期のはじまりです。2019年3月は、カガ ハルコさん(小2)が担当いたします。昨年に続き、2度目の挑戦!
ハルコふくてんちょーが選んでくれたのは、『帰ってきたメアリー・ポピンズ』。ちょっぴりきびしいナース(保母)のミス・ポピンズと、彼女のことが大好きな子どもたちとの日々の中で起こる、不思議な冒険の数々が描かれます。
絵が大好きで、いつも何か描いているというハルコふくてんちょー。ご家族の方曰く、「下書き一切せずに描くんですよ」とのこと。このポスターも、しかり。
どうしてこの本を選んだのか、聴いてみたところ、「一冊目(風にのってきたメアリー・ポピンズ)を読んだらすごくおもしろくて、次を読みたくなったから」なのだそう。奇しくも、その1冊目は2年前、カエデふくてんちょーのオススメだったりするのです。小さなひとたちのアンテナの鋭さに脱帽。
「買ってくれたひとに、あげてください」ハルコふくてんちょー手作りの木製ストラップ。ひとつひとつに、さまざまな表情のミス・ポピンズがコラージュされています。
裏面に目を凝らすと、細い溝が刻み込まれていて・・・(見えますか?)
ハルコふくてんちょーのお父さんは、木工作家さんです。工房にあった端材をもらって作ったのだと言います。「僕は一度も教えたことないんですけどね。いつもそばで真似して、何かしら作ってます」とはお父さんの弁。
角にはヤスリがかけられていて、さすがの仕上がり。小さなひとは、大人のすること、よく見ていますね。たくさん作ってきてくれたハルコさん、実はその数に秘めた想いがあります。「昨年より、たくさん売れたらいいなと思って、目標の数を作ってきた!」このふくてんちょー魂たるや。ハルコふくてんちょーの願い、さて叶うでしょうか? メアリー・ポピンズと共に、ハルコふくてんちょーの冒険、はじまりはじまり!
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3月某日、ハルコふくてんちょー出勤。お客様に本の説明中。
お買い上げの方に進呈するおまけを展示できるPOPも作成。これも木製。草の模様が入った部分にも、「彫り」が入っています。
歴代ふくてんちょー「たすき」に描き足したのは、自宅近くにいるいもむしのシャーちゃん。実物は岩波少年文庫と同サイズの巨大いもむしだそうです・・・!