2016年12月01日(木)
12月のふくてんちょー
子どもから、子どもへ。
いぶし銀の名作が揃う岩波少年文庫の中から、小学生が選んだ一冊を紹介する「今月のふくてんちょー」。12月は、初代ふくてんちょー・ハタノミナト君(小5)が、再登場!
選んでくれたのは『肥後の石工』。九州地方に多数現存する、美しい石橋をめぐる時代小説です。
ポスターに、ひときわ目立つ「命の橋」の文字。読んですぐに思い浮かんだという、このことばについて、こっそり聞いてみたところ・・・!? 「橋をつくるのにね、ひとがいっぱい死んでいくんだ・・・。読んだら、きっとわかるよ、命の橋の意味」 ことばを選びながら、キリリと真剣な眼差しのふくてんちょー。正義感の強い彼だからこそ、うまれてきた表現。ぜひ、たくさんの方に読んでいただけたらと思います。
さらに! ミナトふくてんちょー、店内に「橋」をかけてくれました。
この見事な石組み!
初代ふくてんちょーをつとめてくれた、ミナト君。その勇気あるはじめの一歩のおかげで、今があります。ミナト君本人は最初の任期終了後、歴代ふくてんちょーオススメ本をすべて読破。スロウな本屋にやってくるたびに、真っ先に少年文庫棚をチェック。新しく入ってきた本を即座に見抜いては、選んでいくほどになりました。
「またふくてんちょーをやりたい本に出合った!」 一冊読む度に、目を輝かせるミナトふくてんちょーが選んだ『肥後の石工』。そのことば、その想い、たくさんの子どもたち、そして大人のみなさんに、届きますように。
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12月22日
夕刻、ふくてんちょーご出勤。本の売れ行き、気になって仕方ないらしい。石橋に「秘密の3文字」が刻まれていた、驚愕の事実も判明。本をお求め下さった方に、コッソリお教えします。
普段、決して写真を撮らせてくれないミナトふくてんちょー、やや恥ずかし気ですが、からだ張って訴えておりました。「ゼヒ、ヨンデクダサイ!」